研究報告

星空観察における起点となる星のズレが会話に及ぼす影響:仮想環境での検証

Abstract

2人で星空観察を行い他者と特定の星や星座について会話する際,観察者間で同じ対象を見ているつもりでも参照対象が一致しないまま会話が進行し,互いにどの星について話しているか混乱することがある.そのため観察者間で見ている星を一致させる支援システムが必要である.そこで本研究では,星座説明の初手で参照される起点星の不一致に着目し,この不一致が会話に与える影響を調査した.実験では星空環境を仮想空間で再現し,起点星が一致する条件と一致しない条件を設けた2人1組による星座探索タスクを実施した.分析では,「え?」などのフィラーや発話間隔といった会話進行に伴う非言語的特徴を中心に扱った.その結果,起点星が一致しない条件では会話序盤において沈黙や発話交代間隔が増加する傾向が確認された.また,最終的な正答率も低下した一方,タスクによっては会話途中で参照対象の不一致が解消される場合があることが示された.

Artifacts

Information

Book title

情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN)

Volume

2026-CN-128

Pages

1-8

Date of issue

2026/03/02

Date of presentation

2026/03/09

Location

芝浦工業大学豊洲キャンパス

ISSN

2758-8262

Citation

飯田 空, 中村 聡史. 星空観察における起点となる星のズレが会話に及ぼす影響:仮想環境での検証, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2026-CN-128, No.8, pp.1-8, 2026.