Abstract
膨大な音楽群の中からユーザの好む音楽を推定 ・ 提示する音楽推薦システムに関する研究が盛んに行われており,多くの研究ではいかにユーザの嗜好に合った音楽を推定するかという精度を重視している.これらの研究に対し我々は,精度自体を追い求めるのではなく,ひとの行動を変容させることによって,音楽推薦の満足度を向上させることを目的としている.そこで本研究では,先に提示した情報が後の行動 ・ 思考に影響を与えるというプライミング効果に着目し,このプライミング効果を音楽推薦に利用することで,ユーザが音楽に対して好感を抱く機会を増やすことができるのかについて実験を行った.また実験の結果,音楽に関する人気や雰囲気などの情報によって,印象や高感度が変化する傾向があることを明らかにした.
Artifacts
Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2018-HCI-177
Issue
13
Pages
1 - 8
Date of issue
2018/03/09
ISSN
2188-8760
Citation
阿部 和樹, 大野 直紀, 土屋 駿貴, 前島 紘希, 中村 聡史. プライミング効果を用いた音楽の印象変容に関する基礎調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) , Vol.2018-HCI-177, Issue.13, pp.1 - 8, 2018.
Source URL