研究報告

リアルタイム感情記録による日記習慣化支援手法の検討

Abstract

日記は作成者自身の精神的健康を高めるといったポジティブな作用が多く、日々の出来事や自身の考えを日記として書き記している人は少なくない.しかし,日記は手間であるうえ,1日の出来事を想起することは難しいなどの理由により,習慣化する前に断念してしまうといった問題がある.そこで本研究では、可能な限り少ない情報を残すことで想起を可能とするため,生活におけるポジティブやネガティブといった感情をリアルタイムに記録し,そのログを見返すことで1日の出来事の想起をしつつ日記を書き進めることを支援する手法を提案する.またスマートフォン用のアプリケーションとしてプロトタイプシステムを実装し,それを用いた使用実験を行った結果,提案手法によって出来事を想起しやすくなり,日記に自身の考えや感情が表出しやすくなったことで精神的健康の向上に繋がることが示唆された.

Artifacts

Information

Book title

電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS)

Volume

118

Pages

165-170

Date of issue

2018/05/21

ISSN

2432-6380

Citation

久保田 夏美, 田島 一樹, 松田 滉平, 中村 聡史. リアルタイム感情記録による日記習慣化支援手法の検討, 電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS), Vol.118, No.49, HCS2018-26, pp.165-170, 2018.

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