研究報告

環境中に遍在する無線デバイスの検出履歴を用いた関連写真抽出手法

Abstract

デジタルカメラの普及により我々は多くの写真を保有するようになったが,大量の写真を整理/閲覧する方法は十分に整備されていない.ジオタグや顔認識といった既存手法は,建物内での GPS 精度の問題や顔が映っていない写真には適用できない問題がある.本研究では,それらを補うため写真参与者と周辺状況を加味した関連写真抽出を提案する.写真撮影時の周辺環境中に存在した Bluetooth (BT) デバイス及び WiFi 基地局を記録し “デバイスタグ” として撮影時刻をキーに写真に関連付ける.BT 機器の多くは人物に付随し,WiFi 基地局の多くは位置が固定されている.デバイスタグを基に写真を抽出することで,写真中に顔が写らない人物や,建物内外問わない位置関係に基づいた写真の抽出を可能にする.また,撮影時刻・撮影位置での類似度を加味した関連写真の順位付け,デバイスタグが人物と場所のどちらに由来するものかの判定,有用と思われるデバイスタグの抽出を行いユーザの閲覧を補助し,意外な関連性を持つ写真の抽出,現在の周辺状況に関連する写真の受動的閲覧を行う.

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Book title

研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2013-HCI-152

Issue

4

Pages

1 - 8

Date of issue

2013/03/06

Citation

徳網 亮輔, 河野 恭之, 中村 聡史. 環境中に遍在する無線デバイスの検出履歴を用いた関連写真抽出手法, 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2013-HCI-152, Issue.4, pp.1 - 8, 2013.