研究報告

周辺視野への視覚刺激提示によるプログレスバーの主観的な待機時間短縮手法

Abstract

多くのアプリケーションにおいて画面などの読み込みは必要不可欠な処理であり,これらの待機時間中にユーザへプログレスバーなどの視覚的なフィードバックを提供することで体感時間を短縮させることは一般的である.ここで我々はプログレスバーとともに,画面の外周に沿って光点が移動するような視覚刺激を提示し,周辺視野を刺激することで,より強く体感時間を短縮させる手法を提案し,実験によってその有用性を検証してきた.その結果,徐々に減速する視覚刺激を提示することでプログレスバーのみを提示した時と比較して体感時間をおよそ 3% 短縮可能であることを明らかにした.しかし,これまでの実験で扱っていた時間条件は 8s から 12s と非常に限定的であったため,本稿では時間条件を 2s から 12s に拡張し,より短い時間条件における提案手法の効果を検証した.その結果,2s から 4s の短い待機時間においても体感時間が短縮する傾向が見られることを明らかにした.

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Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2019-HCI-181

Pages

1 - 6

Date of issue

2019/01/14

ISSN

2188-8760

Citation

松井 啓司, 中村 聡史, 鈴木 智絵, 山中 祥太. 周辺視野への視覚刺激提示によるプログレスバーの主観的な待機時間短縮手法, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2019-HCI-181, No.25, pp.1 - 6, 2019.

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