研究報告

プログラミング教育円滑化のための抽象的思考記述システム

Abstract

小学校から高校においてプログラミング教育が必修化されるなどプログラミングを学ぶ機会が増えつつある.プログラミングの学習は,課題を解決できるようなプログラムを作成させることが一般的であるが,作成できずに挫折する初学者も多くいる.これは,初学者がプログラムの構造に関連する抽象的思考を意識できず,その内容を初学者と教育者の間で共有できていないことが原因であると考えられる.そこで本研究では,プログラムのソースコードとそれに対するコメントを同時に記述し,コメントの配置を入れ替えるだけで直感的にプログラムの構造を試行錯誤可能にする手法を提案する.これにより,初学者は整理しながら手軽に試行錯誤を繰り返せるようになり,教育者は初学者の理解度や意図の把握が容易になることが期待される.実験により,提案手法を用いることで初学者の構造理解を深めることと,教育者の指導への活かすことが可能だと示唆された.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2019-HCI-184

Issue

14

Pages

1-8

Date of issue

2019/07/15

ISSN

2188-8760

Citation

又吉 康綱, 中村 聡史. プログラミング教育円滑化のための抽象的思考記述システム, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2019-HCI-184, Issue.14, pp.1-8, 2019.

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