Abstract
SNS における「炎上」は非常に多くの人々や組織に対し,精神的,経済的な影響を及ぼしうる社会問題となっている.本研究では,「炎上」につながる SNS における書き込みを抑制するために,投稿画面に対する加工によってユーザの心理に影響を与え,自らの投稿内容をより注意深く意識させることを目的とし調査を行った.具体的には,入力ボックスにおけるフォントを変更する手法を提案し,ユーザの入力に与える影響について評価した.またフォントの印象が文章入力に与える影響が強いと考え,先行研究における印象調査の結果強い極性を持つとされたフォントを選定してクラウドソーシングを利用した実験を実施した.実験の結果より,フォントの印象と文章入力量に相関が見られ,印象による文章入力行動を変容させることができることが示唆された.
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Information
Book title
情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
Volume
2020-GN-110
Pages
1-7
Date of issue
2020/03/09
ISSN
2188-8744
Citation
水野 颯, 中村 聡史. 入力フォームでのフォント変容による「炎上」抑制手法の提案と検証, 情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN), Vol.2020-GN-110, No.10, pp.1-7, 2020.