Abstract
初学者がプログラミング学習においてつまずく点は様々であるが,著者らのこれまでの数年にわたる大学初年次のプログラミング教育の経験では,タイピング速度の遅さや,プログラミングに利用される英単語,カッコやセミコロンなど特殊文字の入力に抵抗があることが妨げとなっていることが観察されていた.そこで本研究では,プログラミング学習を円滑に進めるため,プログラムの逐次的な実行などによってプログラムの動作を把握しつつ,自身や他者と競いながらタイピング速度を上げつつプログラムを学ぶ,プログラムタイピングシステム typing.run を提案および実装した.また,本システムを演習型プログラミング授業にて,授業前までの課題として毎授業ごとに複数回学生に取り組むことを課した運用の結果から,タイピング速度にばらつきがなくなっていること,全体的なタイピング速度が向上していること,またアンケートからプログラミング習得に効果的だったことなどが明らかになった.
Artifacts
Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2020-HCI-189
Pages
1-8
Date of issue
2020/08/28
Date of presentation
2020/09/07
Location
オンライン
ISSN
2188-8760
Citation
又吉 康綱, 中村 聡史. typing.run: 初学者のプログラミング学習を支援するプログラムタイピングシステムの提案と実践, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2020-HCI-189, No.1, pp.1-8, 2020.
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