研究報告

三択の選択肢における要因の違いが選択行動に及ぼす影響の調査

Abstract

ひとが何らかの対象を選択する際,様々な要因に左右される.例えば,フォントが商品の選択行動に影響を与えることや,ポップアウトにより選択が誘導されることなどが報告されている.ここで,選択肢を減らし,3 つに限定したとしても,様々な影響が出ると考えられる.そこで,こうした選択肢における影響について明らかにするため,まずは三択の選択肢について,3 段階の選択肢が提示されると真ん中の選択肢が選ばれやすいというゴルディロックス効果から着想を得て,選択肢がある印象軸上に乗った 3 種類のフォントが提示されると,中間の印象であるフォントのものが選ばれやすいのではとの仮説をたて,クラウドソーシング上で実験を実施した.実験の結果,印象軸上の中間に位置する融合フォントはむしろ選択されないことが分かった.一方,文字フォントにより選択が誘導される事例とともに,PC 環境では中央の選択肢が,モバイル環境では右側の選択肢が選択されやすいことなどが明らかになった.

Artifacts

Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2020-HCI-190

Pages

1-8

Date of issue

2020/12/01

Date of presentation

2020/12/09

Location

淡路島&オンライン

ISSN

2188-8760

Citation

植木 里帆, 横山 幸大, 野中 滉介, 中村 聡史. 三択の選択肢における要因の違いが選択行動に及ぼす影響の調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2020-HCI-190, No.23, pp.1-8, 2020.

Links