Abstract
ユーザが作業を行うときに発生する待機時間における体感時間は,そのユーザへの負荷となりやすい.とくに他の作業を挟む余地のない数秒の待機時間においての体感時間を短縮することはユーザのモチベーションの維持やストレス減少に密接に関わっている.また,ユーザの体感時間を短縮する手段として,待機時間中に視覚刺激を提示することが有効であるという過去の研究が存在する.そこで我々は,待機時間中に表示されるプログレスバーの周辺に用意した 6 種類の視覚刺激のうち 1 種類を実験協力者に提示し,それが実験協力者の体感時間に与える影響を調査すると同時に,数え方が体感時間に与える影響についても調査する.その結果,視覚刺激の刺激方向がプログレスバーの速度知覚に直接影響しないことと,数え方によって実験協力者の体感時間が変動することを明らかにした.
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Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2021-HCI-195
Pages
1-8
Date of issue
2021/12/01
Date of presentation
2021/12/01
Location
淡路夢舞台国際会議場 and オンライン(ハイブリッド)
ISSN
2188-8760
Citation
青木 柊八, 中村 瞭汰, 中村 聡史, 山中 祥太. プログレスバーの周辺の視覚刺激と数え方による体感時間の変化の調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2021-HCI-195, No.31, pp.1-8, 2021.