研究報告

周辺視野への視覚刺激提示が時間評価に及ぼす影響

Abstract

人は楽しい時間が過ぎるのを早く感じたり,退屈な時間がいつまでも終わらないと感じたりすることがある.これは時間経過に対する注意によって発生する現象であるが,時間経過に注意を払いつつ他の事象に集中することは容易でないため,なにか別の作業をしながら時間感覚を自分の思いどおりに変化させることは困難であるとされてきた.ここで,人間の周辺視野には視覚情報を無意識的に処理する特性があることが明らかになっている.我々はこの周辺視野の情報処理能力を活用し,無意識的に時間経過への注意を向上させることで,人の時間感覚の操作が可能であると考えた.そこで本稿では,PCでの作業時に周辺視野へ視覚刺激を提示することで,人の時間感覚がどのように変化するのかを調査する.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2017-HCI-171

Issue

7

Pages

1 - 8

Date of issue

2017/01/16

ISSN

2188-8760

Citation

松井 啓司, 中村 聡史. 周辺視野への視覚刺激提示が時間評価に及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) , Vol.2017-HCI-171, Issue.7, pp.1 - 8, 2017.

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