研究報告

Webアンケートにおける不真面目回答削減に向けた回答分類とその検証

Abstract

Web アンケートにおける自由記述の設問は多種多様な回答を集めることができる一方で,自由記述への回答の負荷が大きいことなどから「特になし」「abcdef」などの不真面目回答をする人が多く見られる問題がある.我々はこのような不真面目回答をできる限り減らすことを目指し,アンケートの構成要素の 1 つである自由記述の位置に着目した実験を行い,自由記述の設問をアンケートの最初に回答してもらうことで不真面目回答率を減らせることを明らかにした.しかし,不真面目回答の評価が曖昧であるなどの問題があった.そこで本研究では,自由記述回答を著者らの合議で手作業で分類し,回答者の分類検討を行った.また,回答者分類ごとに自由記述の回答時間や文字数の特徴を分析し,回答分類は字面とユーザの本心の 2 軸から 4 種類に,回答者分類は 5 種類に分類することができることがわかった.また,回答者の分類によって回答時間や文字数が異なることを明らかにした.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2022-HCI-200

Pages

1-8

Date of issue

2022/11/01

Date of presentation

2022/11/09

ISSN

2188-8760

Citation

山﨑 郁未, 畑中 健壱, 中村 聡史, 小松 孝徳. Webアンケートにおける不真面目回答削減に向けた回答分類とその検証, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2022-HCI-200, No.29, pp.1-8, 2022.

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