Abstract
動画共有サイトやSNSへのダンス動画の投稿が増加しており,投稿された動画を見て憧れを抱き,ダンスを真似する人も増えている.しかし,ダンス初心者が動画から振り付けを習得することは難しい.我々は,特に難易度が高い腕の動きに着目をし,見本のダンス動画に手の動きの軌跡を重畳付与することで振り付けの習得を支援する手法を提案してきた.その結果,特定の振り付けにおいて,軌跡提示がある場合の方が腕の動きの習得度が高いことが示唆された.ここで,振り付けの習得は動きを理解する,動きを再現するという二つの段階に分けられるが,過去の実験では動きの理解,再現どちらに差があったのか明らかにできていなかった.そこで本研究では,ダンス動画を見せた後に腕の動きがどのような動きだったか記述をしてもらう実験を行い,提案手法が腕の動きの理解にどのように影響するか調査を行った.その結果,軌跡の提示によって,どのように腕を動かしているのかの理解に効果的である可能性が示唆された.
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Information
Book title
HCGシンポジウム2022
Pages
1-8
Date of issue
2022/12/15
Date of presentation
2022/12/15
Citation
中村 瞭汰, 中村 聡史, 藤原 優花. ダンス動画への軌跡の重畳付与が動きの理解に及ぼす影響, HCGシンポジウム2022, No.B-4-6, pp.1-8, 2022.