研究報告

音声聴取におけるDeceptive Pattern: 発話速度の操作による非母語話者の選択誘導可能性の検証

Abstract

ユーザの行動を誘導するDeceptive Pattern(Dark Pattern)は,音声ユーザインタフェースにも存在する.これまで,音声特徴の操作によりユーザの選択が誘導される可能性が示されているが,先行研究はユーザの母語による音声提示という状況で検証を行っている.しかし,非母語を用いて音声ユーザインタフェースを使用する状況下では,誘導効果が変化する可能性がある.そこで本研究では,非母語による音声インタラクションに焦点を当て,音声の発話速度の意図的な操作による非母語話者の選択誘導可能性を検証した.また,母語と非母語において発話速度操作による誘導効果の比較を行った.実験の結果,母語,非母語の両方の場合において,発話速度の操作による選択の誘導はみられなかった.しかし,言語の違いはユーザの選択傾向を変化させる可能性や,ユーザの意図する選択を妨げる可能性が示唆された.

Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

206-HCI-216

Pages

1-8

Date of issue

2026/01/07

Date of presentation

2026/01/14

Location

宮古島未来創造センター

ISSN

2188-8760

Citation

木下 裕一朗, 中村 聡史. 音声聴取におけるDeceptive Pattern: 発話速度の操作による非母語話者の選択誘導可能性の検証, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.206-HCI-216, No.13, pp.1-8, 2026.