Abstract
ひとは日常生活の中で時間を意識しながら行動しており,移動や作業の区切りなど,さまざまな場面でデジタル時計を確認している.一方,直前に時計を見ていたにもかかわらずその時刻を覚えておらず,再び確認してしまうことや,予定した時刻に間に合わないといった経験は珍しくない.こうした行動の一因として,視認した時刻情報が十分に保持されていないことが挙げられる.我々はこれまで,デジタル時計表示の一部を視覚的に強調する手法が時刻情報の記憶に与える影響を調査し,探索的分析から,強調する時間単位や年齢群によって結果が異なる可能性が示唆されてきた.そこで本研究では,これまでの研究で違いが示唆された50歳未満群と50歳以上群を対象に,通常表示,時強調表示,分強調表示で1秒間提示された時刻を一定時間後に回答する課題を用い,部分的な視覚的強調が時刻情報の短期記憶に与える影響とその年齢群差を再検証した.その結果,時強調表示では両年齢群において時を正しく回答した割合が分より有意に高かったが,分強調表示では逆方向の差は認められなかった.また,これらの傾向が年齢群によって異なることを示す証拠は得られなかった.
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Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2026-HCI-219
Issue
6
Pages
1-8
Date of issue
2026/08/27
Date of presentation
2026/09/03
Location
北九州学術研究都市
ISSN
2188-8760
Citation
重松 龍之介, 中村 聡史. デジタル時計における時刻の部分的な視覚的強調が短期記憶に及ぼす影響:年齢群による効果差の検証, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2026-HCI-219, Issue.6, pp.1-8, 2026.
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