研究報告

提示する文字形状が読解問題の正答率に及ぼす影響の調査

Abstract

教育現場には,教科書や参考書,手書きのノートやプリントなどさまざまな文字形状が混在している.我々はこれまでに文字形状と記憶容易性についての研究を複数回行い,その結果,可読性が低い文字形状が記憶容易性を上げることを明らかにしてきた.しかし,学習には記憶だけでなく理解も重要である.そこで本研究では,文字形状と文章理解に注目した実験を行った.具体的にはゴシック体,明朝体,手書き文字 2 種類を用いた読解問題を提示し,正誤問題に解答してもらった.実験の結果,文字形状による読解問題の成績に差異はなかった.しかし,読みやすい文字形状で問題を提示した際に,文章読解の成績が上昇する可能性が示唆された.

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Information

Book title

研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2023-HCI-201

Pages

1-8

Date of issue

2023/01/09

Date of presentation

2023/01/16

Location

石垣島

ISSN

2188-8760

Citation

萩原 亜依, 髙野 沙也香, 中村 聡史, 掛 晃幸, 石丸 築. 提示する文字形状が読解問題の正答率に及ぼす影響の調査, 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-201, No.3, pp.1-8, 2023.