Abstract
動物園や水族館は,様々な生き物を観察しながら楽しむ施設であるが,生き物を漠然と観察するだけではその後の記憶につながらない.いくつかの水族館では観察を促しつつ楽しませることを目的として,動物の個体に名前をつけその紹介をしている.こうした紹介は,その生き物に対する印象がついたり愛着が湧いたりするものであるが,なかなか記憶にはつながらない.そこで本研究では,観察の効果を高めつつ記憶に残すことを可能にするため,まずは腹部の模様が特徴的なペンギンに着目し,ぬりえをしながら観察および検索する手法を提案した.またスマートフォン上でペンギンの模様をぬりえするプロトタイプシステムを実装し,実際にペンギンの動画または写真をみながらぬりえをしてもらう実験を行なった.システムにより収集したぬりえの類似度を分析したところ,異なるユーザの描いたぬりえでも,同じペンギンについて描かれたぬりえ同士は類似度が高く,異なるペンギンについて描かれたぬりえ同士は類似度が低く評価された.
Artifacts
Information
Book title
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2023-HCI-201
Pages
1 - 8
Date of issue
2023/01/09
Date of presentation
2023/01/17
Location
石垣島
ISSN
2188-8760
Citation
中川 由貴, 中村 聡史. ペンギンの腹部模様に注目したぬりえ型観察・検索手法の提案, 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-201, No.31, pp.1 - 8, 2023.
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