Abstract
我々はこれまで,ペンギンの特徴的な腹部のスポット模様に着目して描画しつつ観察する手法を実現し,水族館での実験で本手法による観察が一部の実験参加者のペンギンへの記憶に効果的であることを明らかにしてきた.ここでペンギンのスポットの描画は,水族館で動くペンギンを見ながらと画像を見ながらとでは大きく異なると考えられる.そこで本研究では,観察環境による違いが描画順に及ぼす影響を分析し,スポットの描画順はいずれの環境でも上部から下部の順に描く傾向があるものの,水族館では観察方向により描画位置がばらつきやすいことが明らかになった.また,複数の水族館を訪問し,ペンギンの展示方法の工夫を基礎調査することで手法の応用可能性を明らかにした.