Abstract
水族館や動物園において,ペンギンは数十羽規模で飼育されることが多く,来訪者が個体に着目して観察することは容易ではない.来訪者の興味関心や観察効果を高めるため,我々はペンギンの腹部模様を描画することで個体情報を検索できる観察支援システム「ペンさく」を開発し,その有用性を検証してきた.水族館の一般来訪者を対象とした実証実験より,システムの利用が個体への関心や会話促進などにつながる可能性が明らになった.しかし,これらの知見は実験者による行動観察記録に基づくものであり,利用行動の定量的な分析は十分ではなかった.そこで本研究では,ログデータを取得する機能追加や外国語対応などの改良したうえで,水族館において新たに1週間の実地実験を実施し,システムから収集したログデータに基づいて利用者の行動を詳細に分析した.その結果,同一日の展示前への再来や,複数日にわたる再訪といった行動が観察され,ペンギン個体への継続的な関心が示唆された.
Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2026-HCI-216
Pages
1-8
Date of issue
2026/01/07
Date of presentation
2026/01/15
Location
宮古島未来創造センター
ISSN
2188-8760
Citation
中川 由貴, 中村 聡史, 芦刈 治将, 板東 恵理子, 與倉 陵太, 渡邉 果南, 岩永 七海. ペンさく:ペンギン描画型観察支援システムの実地検証とその行動分析, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2026-HCI-216, No.43, pp.1-8, 2026.
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