Abstract

暗記学習において,教科書で使われるフォント,自身で書いた手書きの文字など,使用する文字は様々である.先行研究から,自身の手書き文字に似ている手書き文字や,読みにくい文字の記憶容易性が高いと示唆された.しかし,この研究では女性の手書き文字のみを用いたことにより,男性の実験協力者の筆跡に似ていなかった可能性がある.そこで本研究では,書き手が男性の手書き文字を増やし,記憶容易性に差が生じるかについて再実験を行った.本実験の結果,男性的な手書き文字でかつ読みにくい場合に,記憶容易性が高くなることが示唆された.また,実験ではテーマや記憶項目により記憶容易性が異なることが示唆されたため,記憶タスク設計における注意点などについても議論を行った.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2020-HCI-189

Pages

1-7

Date of issue

2020/08/28

Date of presentation

2020/09/08

Location

オンライン

ISSN

2188-8760

Citation

山﨑 郁未, 澤 佳達, 伊藤 理紗, 濱野 花莉, 中村 聡史, 掛 晃幸, 石丸 築. 文字の見た目が記憶に及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2020-HCI-189, No.16, pp.1-7, 2020.

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